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夜のおくりびと・・・

遺体搬送屋の独り言

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遺されたもの

人の死は様々で老衰、病死など遺族にとってある程度、覚悟をしていたものもあれば
逆に予測の出来ない自殺や他殺・事故死などのお迎えは、正直気が重くなる。
お迎えの場所も病院では無く、警察署の霊安室がほとんどだ。
死因を特定する為の【検死】(司法解剖など)が行われるからである。
もちろん人の死に対する悲しみにどれも違い、変わりはありませんが・・

「首吊り」での自殺の場合、顎から頚動脈に沿ってくっきりとその痕が残っている。
お迎えした際には必ず首元へタオルをお掛けするようにしている。
遺族としてはその【跡】を見たくないでしょうし・・・
また、列車などへの【飛び込み】の場合すべてのご遺体のパーツが揃って無い場合も多く・・・
そういう場合は納体袋と言われる物や、直接お棺にお入れし、ご搬送する事になる。
まだお顔に損傷が無い場合は、お顔だけお出しする事も可能なのですが・・
現実難しい事が多いです。ただ、まだまだ認知されてはいないですが【エンバーミング】と言うものがあります。
【飛び降り】や【事故死】でお顔にかなりの損傷を負った場合、この【エンバーミング】処理によって生前のお顔になるべく近ずける特殊なメーキングです。
ただ費用はかなり必要となります。

こう言う表現が適切かどうか分かりませんが、【死】を覚悟された方は「その後」の事はあまり考えていないように思う・・
もちろんその方の様々な事情、また鬱などの状況下での事も多いだろうから・・・
【飛び降り】【飛び込み】などはそのビル、マンションまた、鉄道関係の方に多大なご迷惑を
かける事になる。その【後始末】を強いられるのは、もちろん遺族である。損害賠償を求められるだろうし、マンションでの自殺の場合はその部屋の清掃はもちろんの事、
これも下手をすれば重要事項説明の必要がなくなるまで、その間の家賃補償も求められることになるでしょう。
賃貸住宅では以前の住人が事件や自殺などで、死に至った場合重要事項説明として次の借り手の方へ説明する必要がある。
誰だって人が亡くなった場所を好んでは借りない。
そうなると、当然不動産屋の方もその部屋に関しては相場の3分の一程度の家賃で借り手を探さざるを得ない事になる。
そうならざるを得ない事に対する損害賠償なのである。

また、お金の問題だけでは無くその事実に対する【十字架】を遺族は背負う事となる。
ご葬儀も【密葬】(一般の関係者を呼ばず、家族や親族のみで行う葬儀、または葬儀をせず、火葬のみの場合もある。)の場合が多い。
その時のご遺族の姿は見るのも辛く、やりきれないものがある。
どうしようもない悲しみだけが残る事になる。

だから是非、自殺に至る前に【遺されたもの】の事を少しでも考えてあげて欲しいと願う。

つづく・・・

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