夜のおくりびと・・・

遺体搬送屋の独り言

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最後に話したこと#2

透明のパウチに覆われた故人様は、刑事さんの言葉通りかなり腐乱が進んでいた。
お身体の色は赤黒く変色しており、お顔やお身体もパンパンに膨れあがっていた。
持ってきていた緊急用パウチ(グレー色で故人様は見えないようになっている)を
寝台車に取りに行こうとすると、
「もう今から移し変えるのは難しい。血液や体液がかなり出てるから・・」
と刑事さんに呼び止められた。
もう一度よく確認すると、確かにパウチの中は体液がかなり溜まっており、
今から移すのは難しい・・・
刑事さんと相談し、そのままお棺にお入れする事にした。

お棺の中には体液が漏れても大丈夫なように、撥水製のシーツを敷きこみ
刑事さんに手伝ってもらい、そっとお棺にお入れした。
お身体は裸の状態で警察用パウチは透明の為、その上に掛け布団をお掛けした。
慎重にお棺の蓋を閉じ、刑事さんにご挨拶し寝台車へ・・・

警察署の正面玄関へ回り、あらためてご遺族にご挨拶をさせて頂いた。
「こんな事になってしまって・・どうぞ宜しくお願いします・・」
「はい。かしこまりました・・」
言葉少なではあるが、ご遺族のお気持ちは十分に察した。
ご遺族に一礼し、慎重にハンドルを握りご自宅へ向かった。

続く・・・
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