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夜のおくりびと・・・

遺体搬送屋の独り言

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覚悟

早朝まだ夜も明けぬ頃、お迎えの電話が鳴った。
老人保健施設からの電話だった。

お迎えにあがった際、いらっしゃったのは奥様と娘さんだった。
娘さんは終始泣き通しであったが、奥様は以外にも気丈で冷静に見えた・・
娘さんに優しいお父様だったのだろう。
しかし・・・
ご自宅へお送りし、ご安置を終えた途端、今まで気丈にされていた奥様の眼に
涙が溢れ出してきた。
「お父さん、どうして先に逝ってしまったん・・」
「私達だけ残して・・・」

その間、何も言葉を掛けられなかった。
それまでの奥様の気丈な姿を見ているだけに驚きと辛さが一度に伝わってきた・・

愛した人、長年連れ添った伴侶を亡くす事の辛さは計り知れないだろう。
空気のように、自然に傍に居てくれたものを亡くすと言う事は尋常な事では無いと思う。
しかし、死と言うものは誰もがいつかは迎える・・・

「覚悟はしていたんですけれど・・・」
旦那様のお顔を見つめながら呟いた奥様の横顔が、
登ってきた朝日に重なって、とても眩しく映った。

どんな方にでも、平等に死は訪れる・・・

死に行く者の覚悟、そして残される者の覚悟・・

だからこそ、私も【覚悟】を持って、
それまでは精一杯生きようと感じた朝だった。

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